ちょぴん先生の数学部屋

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平成の北大理系後期数学 -2009年-

このシリーズでは、平成の北大理系数学の後期入試の問題を1年ずつ遡って解いていきます。

 

11回目の今回は2009年になります。

 

第1問

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対称式の計算問題です。

 

(1) (α+β+γ)^2 = α^2 + β^2 +γ^2 - 2(αβ+βγ+γα) を利用すればよいです。

 

(2) 上の展開公式を2回使います。その時αβγが登場しますが、それにα+β+γがかかっていて今回はそれが0なので、結果的にαβγは考えなくてもよくなります。

 

<筆者の解答>

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第2問

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一般項が分からない漸化式の極限を求める問題です。

 

(1)漸化式を2回使えばよいです。

 

(2) a2k+1 >0と、a2k-1 - a2k+1 >0を順に計算して確かめていきましょう。

 

(3) (2)の結果を使って不等式を作り、はさみうちの定理に持ち込みますが、(2)までではnが奇数の場合しか考慮できていません。同様にnが偶数の場合を考える必要があります。

 

<筆者の解答>

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第3問

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円の接線に関する問題です。

 

(1)lをy=m(x+c)として、Sに接するためのmの条件を考えます。

 

(2) Qの座標は容易に求まるので、Qを通るSの接線Lの式から、Lの傾きが満たすべき条件を考えていきます。

 

<筆者の解答>

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第4問

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積分を含んだ関数の最小値を求める問題です。

 

絶対値があるので、その中身の符号によって積分区間を分けないといけません。その上で計算を進めましょう。

 

<筆者の解答>

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