ちょぴん先生の数学部屋

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平成の阪大理系後期数学 -1995年-

このシリーズでは、大阪大学の後期の数学の問題を解いていきます。

 

16回目の今回は1995年です。

 

第1問

 

4次関数の極値の配置に関する問題です。

 

(1)α,β,γはf'(x)=0の3つの解なので、解と係数の関係を使うとよいでしょう。

 

(2)f(α)、f(β)を計算して傾きを調べます。

 

(3) 同様にBCの傾きも求まるので、AB⊥BCとなる条件が求まります。その上でα,β,γが等差数列なら、公差をdとするとβ-α=γ-β=dとなるので、dを求めることができます。

 

(4) y=f(x)がy軸対称ならa1=0, a3=0となります。ここからα,β,γが全て具体的に求まるので、A~Cの座標が全て求まって、これら3点を通る放物線の式も求まることになります。

 

<筆者の解答>

 

第2問(理学部)

 

空間内にある点列に関する問題です。

 

(1) Hの法線ベクトルが(a,a,b)なので、(X,Y,Z)=(x,y,0)+t(a,a,b)とパラメータ表示できることになります。あとはQがH上にある条件からtを確定してあげればよいです。

 

(2) (1)で求めたm,m'は同じ値になっています。X,Y,x,yの関係式を調べるのに、この定数項mが邪魔なので、X-Yでmを消せばうまくいくのでは?という発想で考えるとよいでしょう。すると、X-Y=x-yとなるので、xn-ynはnによらず一定値になることが分かります。

 

(ii)については、同様にX+Yを考えることでxn+ynの一般項が調べられるので、これとxn-yn=定数から、xn, ynそれぞれの一般項が計算できます。

 

このX+Y, X-Yの2つを考えればよい、という発想が難しい所ですね。

 

<筆者の解答>

 

第2問(工学部)

 

理学部の第2問の抽象度を下げた廉価版と言った感じの問題で、やることは上記とほとんど同じです。

 

(2)については、平面の垂直⇔法線ベクトルの垂直で考えてあげるとよいです。

 

(3)は、(4)を先に解いて、△AnBnAn+1をnで表現したほうが早いと思います。

 

<筆者の解答>

 

第3問

 

回転体の体積に関する問題です。

 

(1)定石通りに積分計算していきます。積分に当たっては、xe^(-x^2/2)の塊を作っていけば部分積分を考えやすくなります。

 

(2) V(t)を微分して増減を確認します。

 

<筆者の解答>