ちょぴん先生の数学部屋

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リーマン予想って何だろう?~導入~

皆さんは、リーマン予想という問題をご存知でしょうか?

リーマンショックのリーマン(Lehman)ではなく、リーマン(Riemann)さんはこの問題を出題した数学者の名前ですね。

実は、数学の世界にはまだ誰にも解けてない難問がいくつもあります。クレイ数学研究所は特に重要な難問7問を「ミレニアム問題」としてまとめており、1問でも解ければ賞金1億円が貰える、という問題になってます。リーマン予想は、そんなミレニアム問題のうちの一つなんです。

 

そんな賞金1億円級の超難問、リーマン予想とはどんな問題で何で重要なのか?

 

 

かなりざっくり言えば、「これが解ければ、素数の規則性がわかるようになる」と言う問題なんです。

 

素数といえば、某神父の好きな、それ以上割りきれない2,3,5,7...みたいな数のことですね。どんな数も素数のかけ算に分解できるので、「数の原子」とも呼ばれています。

 

この素数古代ギリシャの大昔から知られている数なのにどの数が素数なのかを判断する法則が未だに見つかっていないのですよ。この法則を見つける手掛かりを掴むために、リーマン予想を解くことが鍵になるというわけです。

ただこのリーマン予想、史上最凶の難問で、リーマンさんが出題してから150年以上たってますが、何人もの天才数学者の挑戦を跳ね返し、なかには精神病になってしまった人までいる、曰く付きの問題だったりします。

 

 

 一見、ただの数学の問題に見えるかも知れません。素数がわかったとこでワイには関係あらへん、そう思っていませんか?

 実は、現代のIT社会を揺るがす問題に成りかねない可能性を秘めているんです。なぜなら、通信に使われている暗号システムの根幹に素数が使われているから。

 

いきなりリーマン予想を理解するのは難しいので、このシリーズではいくつかの小話を通じてリーマン予想の大まかな主張に迫っていく予定なので、乞うご期待!!

ではでは~