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平成の東北大文系後期数学 -2007年-

このシリーズでは、平成の東北大文系数学の後期入試の問題を1年ずつ遡って解いていきます。

 

基本的に文系ユニーク問題のみ解きますので、理系との共通問題については、理系の記事をご参照ください。

理系の記事はこちら↓

平成の東北大理系後期数学 -2007年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

12回目の今回は2007年になります。

 

第1問

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理系第1問とほとんど共通の問題で、(2)に至ってはまるっきり一緒です。

 

(1)が文系ユニークにはなっているものの、t=sinx+cosxとしてtの3次式として処理するという方針自体は理系のそれと全く同じです。

 

詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

<筆者の解答>

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第2問

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理系第2問と共通の問題で、理系の問題にあった(3)が省略されています。詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

第3問

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領域の面積に関する問題です。この年のセットでは唯一の文系の完全オリジナル問題でした。

 

とにもかくにも|A+B|を調べることがポイントです。

 

A+Bは、予選決勝法の考え方を使うと、Bの直角の頂点をAの外周上に載せてBを平行移動したときにできるBの通過領域だと分かります(まずこれに気が付けないと、この問題は詰みです)。調べてみると分かりますが、bと1との大小関係によって場合分けが発生してしまいます。

 

(2)の不等式証明では、両辺がともに正なので、両辺を2乗してから差をとるとよいでしょう。

 

<筆者の解答>

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第4問

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理系第3問と題材が共通の問題で、小問が理系のそれよりもスケールダウンしていて難易度が大幅に下がっています。

 

詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

<筆者の解答>

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