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平成の東北大文系後期数学 -2001年-

このシリーズでは、平成の東北大文系数学の後期入試の問題を1年ずつ遡って解いていきます。

 

基本的に文系ユニーク問題のみ解きますので、理系との共通問題については、理系の記事をご参照ください。

理系の記事はこちら↓

平成の東北大理系後期数学 -2001年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

18回目の今回は2001年になります。

 

第1問

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理系第3問と共通の問題です。詳しくは理系の記事をご覧下さい。

 

第2問

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2つの放物線の共通接線に関する問題です。

 

yとy'の値が両方一致する条件からa,b,cを求めて、図を描いて積分計算をします。

 

<筆者の解答>

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第3問

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連立方程式を解く問題です。

 

PとQの各成分が一致する条件から、tとaの連立方程式ができます。tについてはsin,con,tanが混在してて消せそうにないので、aを消去してあげるとよいでしょう。

 

<筆者の解答>

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第4問

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絶対値付きの2次方程式の解の個数を調べる問題で、かなりの難問です。

 

まずf(x)がy軸対称なことに気づけないと、この問題は全く覚束ないです。

 

(1)a≦0の時は、f(x)はx=0の時に最小値bをとって他に極小値がありません。bの正負で場合分けしてy=|f(x)|のグラフを書き、それと直線y=1との交点の個数を調べていきます。

 

(2) (1)の結果からa≦0のときはN=6になりえないことが分かるので、a>0の場合に絞ってNを調べていきます。このときf(x)はx=±aのときに極小値b-a^2を持つので、これとの兼ね合いも考えてy=|f(x)|のグラフを書かないといけなくて、かなり煩雑な場合分けが要求されます。

 

<筆者の解答>

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