ちょぴん先生の数学部屋

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平成の阪大理系数学 -1994年-

大京大に引き続き、他の旧帝大の問題も取り上げていきます。この記事では、大阪大学の1994年の問題を取り上げます。

第1問

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整数問題です。

 

まずは、与式を実際に計算して、nで因数分解してみましょう。すると、与式÷nが整数となる条件が、とある式が6の倍数となるか否かだと分かるので、nを6で割った余りで分類して考えていきましょう。

 

<筆者の解答>

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第2問

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3次関数における反射を考える問題です。

 

(1)状況を図に描いて、tanの加法定理を使って処理していきましょう。

 

(2) (1)ができていれば、簡単な積分問題です。

 

<筆者の解答>

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第3問

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とある平面上を動く点に関する問題です。

 

(1)OPベクトルの式が、tによらないベクトルの和で書けていれば、平面上にあると言えます。

 

(2) 距離を公式を使って求めて、θによる増減を考えます。

 

<筆者の解答>

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第4問

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極限の計算問題です。

 

(1)は、微分を使って増減を調べて示します。

 

(2) (1)を踏まえて図に起こしてみましょう。はさみうちの定理が使えます。

 

(3) (2)を使えば、qnの極限は図形的に明らかに分かり、npnは、qnの式を使って求まります。

 

(4)Sn , Tnともに簡単に求まるので、(2), (3)の結果を使いましょう。

 

<筆者の解答>

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第5問

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確率と期待値を求める問題です。

 

(1)袋の中の個数が増えるのは黒を引いたときに限り、黒を引く度に1個ずつ増えます。

よって、k回目に2個目の黒を引く確率を考えればよいです。

 

(2) Σkr^kの計算が要求されます。

 

<筆者の解答>

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