ちょぴん先生の数学部屋

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平成の名古屋大文系数学 2001年

旧帝大の文系向けの過去問を取り上げます。理系との共通問題は理系の記事を参照して頂くこととし、基本は文系ユニークの問題のみ取り上げます。

この記事では名古屋大学の2001年の問題を取り上げます。

 

理系の記事はこちら↓

平成の名古屋大理系数学 -2001年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

第1問

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絶対値付きの方程式の解を求める問題です。

 

絶対値が2重にかかっているので、まずはこの2つを場合分けして外しましょう。すると、g(x)のグラフが描けるので、y=g(x)のグラフとy=cの交点のx座標を計算すればOKです。

 

<筆者の回答>

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第2問

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3次関数の接線に関する問題です。

 

(1) 3次関数のx=sでの接線の式を求め、それが(0,t)を通るsの条件を考えましょう。

 

(2) (1)の結果を使って、接線の傾きをtの式で表現すればOKですが、bの値に制限が入ることに要注意です。

 

<筆者の回答>

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第3問(a)

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点の軌跡に関する問題です。

 

(1) Pの座標をs,tで表現して、t=(s-k)^2に代入すればPの軌跡が求まります。

 

(2) 直線ACの式とFの式を連立した2次方程式が重解を持てばよいです。

 

<筆者の回答>

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第3問(b)

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場合の数の問題です。

 

(1) 信号の終わりが「サイレン音で終わる」のがポイントで、これにより末尾のサイレン音が1秒のものになるか2秒のものになるかで場合分けが必要になります。が、結果的には両者は合流してしまいます。。

 

(2) (1)で作った関係式を満たす0以上のm,nの組を全て求めることが第1歩です。あとは、各々に対して並びかえ方を数える問題になります。

 

<筆者の回答>

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