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平成の北大理系後期数学 -2013年-

このシリーズでは、平成の北大理系数学の後期入試の問題を1年ずつ遡って解いていきます。

 

7回目の今回は2013年になります。

 

第1問

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不等式の証明問題です。

 

(1) f(t)=左辺ー右辺としてf(t)の増減を微分で調べればよいでしょう。

 

(2) (1)がヒントとして使えるかと思いましたが、そうでもなさそうだったので独立で解きました。

 

(1)と同じようにg(x,y)=左辺ー右辺として考えるのですが、変数が2つあるので予選決勝法で考えてあげるとよいでしょう。

 

<筆者の解答>

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第2問

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行列の計算問題です。

 

(1) ABとBをそれぞれの順番で掛け算して一致することを確かめて終了です。

 

(2) XC=CXという条件から、a~dの関係式が分かります。それを利用して、XからむりやりCを抽出してあげましょう。

 

(3) 条件(a)から、(2)におけるXをYに置き換えて考えればOKです。a~dの関係式は(2)で調べてあるので、あとは条件(b), (c)を満たすように関係式を詰めていきます。

 

<筆者の解答>

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第3問

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確率漸化式の問題です。

 

問題文のルールから漸化式は容易に立てられるので、あとはそれをひたすら解くのみです。

 

<筆者の解答>

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第4問

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楕円と双曲線の囲む領域の面積を求める問題です。

 

(1)EとHの式を連立して解けばOKです。

 

(2) 対称性から第1象限だけ考えれば十分で、標準的な積分計算で面積が求まります。

 

<筆者の解答>

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