ちょぴん先生の数学部屋

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令和の北大理系後期数学 -2021年-

「平成の~」で漏れていた2021年度の北大理系数学の後期入試の問題を解いていきます。

 

※2020年はコロナ感染拡大の影響で後期入試が中止になりました。

 

第1問

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4次関数の変曲点に関する問題です。

 

(1)f''(x)=0となる点が変曲点です。

 

(2) (1)の結果から瞬殺でしょう。

 

(3) Cとl以外の交点を求めれば、標準的な積分の問題です。

 

<筆者の解答>

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第2問

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ベクトルの配置に関する問題です。

 

(1)P,Qは長ったらしい式ですが、PQとOMはかなりスッキリした式になります。

 

(2) (1)の結果からPQとOMが平行になることが分かります。P,M,Qが同一直線にあることは自明なので、これで証明完了です。

 

(3)POとPMの長さを地道に計算して処理しましょう。

 

<筆者の解答>

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第3問

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確率の計算問題です。

カードを戻さない設定なので、順番を考えずに「一度に複数枚引く」と考えることが基本になります。

 

(1)最後に1を引くパターンしかあり得ません。

 

(2)9枚目に1を引くパターンを計算します。

 

(3) (2)のほかにA9と両立しうるのは9枚目に2を引くパターンです。ここから条件付き確率が求まります。

 

<筆者の解答>

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第4問

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整数問題です。是非とも誘導無しで(3)を解けて欲しい問題です。

 

(1)平方数の有名な性質ですね。

 

(2) (1)の知見を活かし、両辺を4で割った余りを考えます。

 

(3) (2)の結果から、和と差の積の因数分解=数字に出来るので、それを糸口に解いていきます。

 

<筆者の解答>

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