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平成の東北大文系後期数学 -1999年-

このシリーズでは、平成の東北大文系数学の後期入試の問題を1年ずつ遡って解いていきます。

 

基本的に文系ユニーク問題のみ解きますので、理系との共通問題については、理系の記事をご参照ください。

理系の記事はこちら↓

平成の東北大理系後期数学 -1999年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

20回目の今回は1999年になります。

 

第1問

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理系第2問と共通の問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

第2問

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三角関数の最小値を求める問題です。

 

(1) Tは複雑な形ですが、出来るだけtanが出現するように式変形してあげると、tanα+2tanβ=3が使える形に持ち込めて、定数になります。

 

(2) Lを2乗してあげると、Tの一部が出現するので代入してあげます。すると、L^2=T+(0以上の値)となるので、Tに足される関数の値が0になればLは最小になります。

 

<筆者の解答>

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第3問

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領域の包含関係を調べる問題です。

 

とはいえ、Eを図示すれば、実質Dの式の右辺が1≦x≦2で0以上になる条件を調べる問題に帰着します。微分をして増減を調べますが、pの値によって場合分けが発生します。

 

<筆者の解答>

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第4問

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ベクトルの大きさに絡めた整数問題です。

 

(1)考える条件は、(l-1)^2 +(m-1)^2 ≦9と変形できるので、こうなるl,mを虱潰しに探していきます。

 

(2) 考える条件は、(l-n)^2 + (m-n)^2 ≦9と変形できます。nを固定したときの(l,m)の個数を探すという方針でよいでしょう。n=1のときは(1)で調査済みです。

 

<筆者の解答>

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