ちょぴん先生の数学部屋

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平成の医科歯科大数学 -1990年-

このシリーズでは、東京医科歯科大学の数学の問題を解いていきます。

 

33回目の今回は1990年です。

第1問

整数問題です。

特に断りはないですが、今回の問題では「約数」を全て正の物と解釈して解いています。

 

(1) 約数が含む3の個数は0個~p個、5の個数は0個~q個なので、宅数の個数は(p+1)(q+1)です。

 

(2)(3) 

条件a,bからn=2^(2+p)×3^(1+q)と書けることが分かります(p,qは0以上の整数)

 

そこから条件cを焼き直すと(p+3)(q+2)≧ 2^p×3^qとなります。

p≧3なら2^p>p+3. q≧2なら3^p>q+2となり条件は達成しようがないので、0≦p≦2か0≦q≦1のどっちかは成立してないとダメです。

 

その下で、条件cを満たすp,qを探していきます。

 

<筆者の解答>

 

第2問

多項式の漸化式に関する問題です。

 

(1)とりあえず漸化式を使って計算していけばよいでしょう。

 

(2) fn(x)=Σan,k ×x^kとおいて、漸化式に代入していきます。その時に定数項を係数比較していけばよいです。

 

(3) (2)で作った式にx=1を代入することで漸化式が作れます。

 

(4) (2)で作った式をxで微分してからx=1を代入することで漸化式が作れます。

 

<筆者の解答>

 

第3問

曲線の1次変換に関する問題です。

 

(1)L1については、C1上の点(s, s^2+s)をfで移した点を求め、sを消去することで求まります。L2も同様です。

 

(2) L1,L2が複雑な形をしているので、C1とC2の交点をfで変換したほうが計算が楽です。

 

(3)L1とL2の上下関係に注意して積分計算していきます。

 

(4) SとL1,L2のPでの接線の傾きを全て計算していきます。

 

<筆者の解答>