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2022年度 京大文系数学 解いてみました。

2022年も大学入試のシーズンがやってきました。

今回は、京都大学の文系数学に挑戦します。

原則、文系ユニークの問題のみ解きますので、理系との共通問題については理系の記事をご覧ください。

理系の記事はこちら

2022年度 京大理系数学 解いてみました。 - ちょぴん先生の数学部屋

 

<概略> (カッコ内は解くのにかかった時間)

1. 対数の評価 (10分) ※理系との共通問題

2. 三角柱の頂点間の移動経路数 (15分)

3. 放物線の直交する2接線 (20分)

4. 直線と双曲線に関する点の軌跡 (15分)

5. ベクトルの処理 (15分) ※理系との共通問題

計75分

<体感難易度>

1<5<2<4<3

 

理系と同様に京大にしてはかなり易しめなセットです。満点とまではいかなくても高得点での勝負になりそうです。

 

<個別解説>

第1問

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理系第1問との共通問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

第2問

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三角柱の頂点間の移動経路数を調べる問題です。

 

これは、n回後にPがA~Fに到達する経路の個数をAn~Fnとして、これらの漸化式を作って処理すれば解くことができます。

 

求める経路の個数anは、an=An+Bn+Cnとなるので、bn=Dn+En+Fnとおいてあげればanとbnだけの漸化式に出来て、連立すればanだけの3項間漸化式に出来ます。

 

<筆者の回答>

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第3問

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放物線の直交する2接線 に関する問題です。

 

問題文の条件を満たすL1,L2の式を求めて、積分で面積計算するという、一本道の問題です。

L1,L2についてはそれぞれx=s,tで接するとしてそれぞれの式を出し、「交点のx座標=3/2」「直交する」を満たすようにs,tを決めればよいでしょう。

 

<筆者の回答>

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第4問

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直線と双曲線に関する点の軌跡を求める問題です。

 

Pのx座標をp、Qのx座標をqとして、解と係数の関係を使ってp+qとpqをa,bの式で求めて、PQ/RS=√2を処理していきます。

 

ここで、P,Q,R,Sが全て一直線に並んでいるので、PQ:RSはそれぞれのx座標の差として処理できる、と気付けると計算が楽になります。

 

<筆者の回答>

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第5問

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理系第4問との共通問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。