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平成の東大文系数学 2017年

旧帝大の文系向けの過去問を取り上げます。理系との共通問題は理系の記事を参照して頂くこととし、基本は文系ユニークの問題のみ取り上げます。

この記事では東京大学の2017年の問題を取り上げます。

 

理系の記事はこちら↓

平成の東大理系数学 -2017年- - ちょぴん先生の数学部屋

第1問

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放物線に関する面積に関する問題です。

 

P,Qはそれぞれs,tの式として積分で簡単に求まり、AとBが接するという条件からsをtの式で書くことができます。これにより、Q/Pはtの3次関数になるので、微分して増減を調べましょう。

 

<筆者の回答>

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第2問

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点の通過領域の面積を求める問題です。内分比などが与えられていますので、ベクトルを使って考えるのが良いでしょう。

 

ベクトルで考える際は、1次独立な2本のベクトルを決めてあげる必要があります。分かりやすく、答案ではABベクトル、AFベクトルを基準にして考えています。

この2本のベクトルをベースにARベクトルを求めてあげると、Rの存在領域が平行四辺形になると分かります。

 

<筆者の回答>

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第3問

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理系第2問との共通問題で、(1)が文系オリジナル問題です。

 

(1)は、1秒後にPが移動しうる点は高々4点なので、t-s = -1 となる点は簡単に調べられます。

(2)以降は理系と同じなので、詳しくは理系の問題をご覧ください。

 

<筆者の回答>

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第4問

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理系第4問との共通問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。