ちょぴん先生の数学部屋

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平成の東北大文系数学 2008年

旧帝大の文系向けの過去問を取り上げます。理系との共通問題は理系の記事を参照して頂くこととし、基本は文系ユニークの問題のみ取り上げます。

この記事では東北大学の2008年の問題を取り上げます。

 

理系の記事はこちら↓

平成の東北大理系数学 -2008年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

第1問

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3次関数の増減を考える問題です。

 

(1) f(x)はうまく因数分解出来て、解がx=0とx=2-a(重解)の2つになることが分かります。これが3重解にならなければよいわけです。

 

(2) f'(x)もうまく因数分解できるので、f'(x)=0の解が簡単に求まり極値を求めることができます。このタイミングでは、どちらが極大値で極小値なのかは言及しなくてよいでしょう。どうせ(3)で調べることになるので。

 

(3) (2)で求まった2つの極値を大小比較して極大値がどっちかを確定させましょう。こうしてxが求まるので、f(x)を求めてあげましょう。

 

<筆者の回答>

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第2問

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理系第1問との共通問題です。文言こそ理系の問題と違っているものの、最終的に求める内容は全く同じで、文系の方は最初からf(x)を4次以下に限定してくれているので労力が減っています(理系では、f(x)が4次以下だということを証明する(1)がついています)。

 

詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

第3問

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理系第2問の類題です。細かな設定が異なっていますが、解き方は理系の問題とほぼ同じです。詳しくは理系の記事をご覧ください。

(答案は新規に作成しました)

 

<筆者の回答>

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第4問

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理系第4問との共通問題で、小問が一部異なっています。

 

とはいえ、やることは理系と全く同じであり、(3)の期待値の問題では、Pの座標が7と理系の問題に比べて解きやすくなっています(理系の場合はPの座標が8).

 

詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

<筆者の回答>

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