ちょぴん先生の数学部屋

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平成の北大文系数学 2002年

旧帝大の文系向けの過去問を取り上げます。理系との共通問題は理系の記事を参照して頂くこととし、基本は文系ユニークの問題のみ取り上げます。

この記事では北海道大学の2002年の問題を取り上げます。

 

理系の記事はこちら↓

平成の北大理系数学 -2002年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

第1問

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理系第2問との共通問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

第2問

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直線と放物線に関する問題です。

 

(1) 両辺の積分を計算するだけです。

 

(2) f(x)とg(x)を連立した方程式の実数解の個数を考えますが、(1)を使うとaだけの式にできます。軸の位置、端点、判別式に注目して場合分けしましょう。

 

<筆者の回答>

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第3問

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線形計画法の問題です。

 

(1) 真ん中の式と、それ以外とで分けて領域を描くとよいでしょう。真ん中の式からできる直線のx,y切片の位置が問題文の不等式で決まってくるので、位置関係を考えましょう。

 

(2) 直線k=x+yと(1)の領域が交点を持つkの最大値を考えましょう。aとbの大小による場合分けが発生します。

 

<筆者の回答>

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第4問

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多項式複素数の範囲で因数分解する問題です。

 

(1) x^5 -1 =0 の解が、複素平面上で正5角形の頂点になっていることを利用すると示せます。

 

(2) (1)をヒントにしたいです。同じように、x^n - 1の因数分解を考えるとよいでしょう。

 

<筆者の回答>

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