ちょぴん先生の数学部屋

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平成の東大文系数学 2000年

旧帝大の文系向けの過去問を取り上げます。理系との共通問題は理系の記事を参照して頂くこととし、基本は文系ユニークの問題のみ取り上げます。

この記事では東京大学の2000年の問題を取り上げます。

 

理系の記事はこちら↓

平成の東大理系数学 -2000年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

第1問

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直円錐台の体積を計算する問題です。

 

直円錐台は、大きな円錐から小さな円錐を切り取ったものなので、元の大きな円錐の高さを計算することで体積を計算できます。

合計すれば、微分によって増減を調べることができます。

 

<筆者の回答>

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第2問

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関数の値域を計算する問題です。

 

いつもであれば、K=とおいて線形計画法で攻めたいところですが、肝心の関数の形が複雑で図形的な考察が難しいです。よって、ここは代数的に処理します。

つまり、yを固定したときにxを動かして最小に、さらにyを動かして最小にするという、いわゆる「予選決勝法」を使っていきます。

a,bの正負によって振る舞いが変化するため場合分けが必要です。

 

<筆者の回答>

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第3問

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確率漸化式の問題です。

 

初期状態が決まっていない点が得意ではありますが、基本的には、Pi(n)の漸化式を作って解くという方針に変わりはありません。

 

<筆者の回答>

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第4問

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理系第2問との共通問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。