ちょぴん先生の数学部屋

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平成の阪大文系数学 1999年

旧帝大の文系向けの過去問を取り上げます。理系との共通問題は理系の記事を参照して頂くこととし、基本は文系ユニークの問題のみ取り上げます。

この記事では大阪大学の1999年の問題を取り上げます。

 

理系の記事はこちら↓

平成の阪大理系数学 -1999年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

第1問

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領域図示と線形計画法の問題です。

 

(1)式が対数だらけでゴツいですが、10に底を揃えて変形してあげればただの2次関数に直ります。忘れがちですが、真数条件からx,yはともに正になります。

 

(2) x+yの取りうる値を調べればOKで、これは直線k=x+yと(1)の領域が交点を持つ条件を考える線形計画法で求まります。あとは、uを合成で1つの三角関数に揃えてあげればuの範囲が求まります。

 

<筆者の回答>

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第2問

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放物線の接線、法線に関する問題です。

 

(1) P(p, 1/2p^2)とおいて、l1~l3の式、Qの座標、Rの座標をpの式で求めましょう。

 

(2) PR, PQをpの式で表現して不等式を解きます。最初は厳つい式ですが、ごっそり約分されてスッキリします。

 

<筆者の回答>

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第3問

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整数問題です。

 

Σの式を使ってあげると、(a+b)(b-a+1)=1000が分かります。

このとき、a+b>b-a+1と大小関係があり、かつa+bとb-a+1の偶奇は一致しません。この2つの制約から、a+bとb-a+1の組がかなり絞り込めます。

 

<筆者の回答>

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