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2022年度 名古屋大文系数学 解いてみました。

2022年も大学入試のシーズンがやってきました。

今回は、名古屋大学の文系数学に挑戦します。

原則、文系ユニークの問題のみ解きますので、理系との共通問題については理系の記事をご覧ください。

理系の記事はこちら

2022年度 名古屋大理系数学 解いてみました。 - ちょぴん先生の数学部屋

 

<概略> (カッコ内は解くのにかかった時間)

1. 多項式の割り算 (30分) ※理系との共通問題

2. 確率と整数の融合問題 (30分) ※理系との共通問題

3. 放物線に囲まれる面積の最大値 (25分)

計85分

<体感難易度>

2<3<1

 

極端に難しい問題こそないものの、文系としてはなかなか手応えのあるセットになっています。文系ユニーク問題は第3問だけです。

 

<個別解説>

第1問

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理系第1問との共通問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

第2問

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理系第2問との共通問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

第3問

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放物線で囲まれる面積の最大値を考える問題です。

 

(1)こちらはC1とC2を連立した2次方程式が2つの実数解を持つ条件を調べればOKです。

 

(2)Sをb,aの式で表現することが先決です。(1)の2次方程式の実数解をα, β (α<β)とおいて1/6公式を使うと楽に進みます。解と係数の関係を使うことで最終的にαとβを消去できます。

 

(3) b≦a+3の条件と(1)で求めた条件との兼ね合いからaの取り得る値の範囲が求まります。

その条件下で一旦aを固定してbを動かして最大化していく、いわゆる「予選決勝法」を使うとよいでしょう。

 

<筆者の回答>

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