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平成の東北大文系後期数学 -2017年-

このシリーズでは、平成の東北大文系数学の後期入試の問題を1年ずつ遡って解いていきます。

 

基本的に文系ユニーク問題のみ解きますので、理系との共通問題については、理系の記事をご参照ください。

理系の記事はこちら↓

平成の東北大理系後期数学 -2017年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

3回目の今回は2017年になります。

 

第1問

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理系第1問と共通の問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

第2問

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複素数の方程式の解の個数を考える問題です。

 

左辺にz^3というべき乗の形が登場しているので、z=r(cosθ+isinθ)と極形式にしておくと見通しが良くなります。

 

すると実部と虚部の比較から、aと無関係な虚部に関する条件と、aと関係する実部に関する条件が求まります。

 

(1) a=0のときに両者を両立するrとθの組を全て求めていきます。

 

(2) (1)の結果からa=0は題意を満たします。ということで、a≠0の場合を同様に調べていきますが、かなり場合分けと式の処理が面倒です。(rの関数)=aの形に持ち込んで、グラフからrの個数がいくつあるかを調べていく格好になります。

 

<筆者の解答>

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第3問

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確率の問題です。

 

(1)は教科書レベルで、説明不要でしょう。

 

(2) この手の問題は、前後の比をとって、それと1との大小関係を調べるのが定石です。

 

<筆者の解答>

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第4問

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理系第5問と共通の問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。