ちょぴん先生の数学部屋

数学の楽しさを、現役メーカーエンジニアが伝授するぞ!

平成の東北大文系後期数学 -2012年-

このシリーズでは、平成の東北大文系数学の後期入試の問題を1年ずつ遡って解いていきます。

 

基本的に文系ユニーク問題のみ解きますので、理系との共通問題については、理系の記事をご参照ください。

理系の記事はこちら↓

平成の東北大理系後期数学 -2012年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

8回目の今回は2012年になります。

 

第1問

f:id:stchopin:20220407142412p:plain

 

理系第1問と共通の問題です。詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

第2問

f:id:stchopin:20220407142432p:plain

 

分数関数の値域と、それに関連した整数問題です。

 

(1) 理系の受験生であればf(x)を直接微分して増減を調べるという手段が取れますが、文系向けということで微分を使わない解法を紹介します。

 

k=f(x)とおいて、これを式変形するとxの2次方程式ができます。この2次方程式がx≧0の解をもつようなkの範囲を求める、という方針で進めればよいでしょう。

 

(2) (1)で求まったf(x)の範囲から、q=1,2,3に応じてpの候補が絞られます。その各々の候補について逐一xを計算して、xが正の有理数になるかどうかを調べていきましょう。

 

<筆者の解答>

f:id:stchopin:20220407144458p:plain

f:id:stchopin:20220407144532p:plain

 

第3問

f:id:stchopin:20220407142459p:plain

 

カードの並び替えに関する場合の数・確率の問題です。

 

(1) 2回の操作で、動かされるカードが何枚あるかで場合分けして調べるとよいでしょう。

 

(2) 「3」が動かないということは、「1,2」か「4,5」ばかりがひたすら入れ替わればよいことになります。

 

(3) 「3」が何回動くかで場合分けして検討します。「3」の動きだけ追えばよいので、それ以外の番号のカードがどこにあるかは気にする必要がありません。

 

上記に(2)の答えを足せば、求める確率になります。

 

<筆者の解答>

f:id:stchopin:20220407144601p:plain

f:id:stchopin:20220407144630p:plain

 

第4問

f:id:stchopin:20220407142519p:plain

 

理系第3問とほぼ共通の問題で、(1)は理系の問題のtがt=1/2という具体的な値になっただけ、(2)はPB^2の係数が「2」から「1」に変更されているだけで、基本的な解き方は全く同じです。

 

詳しくは、理系の記事をご覧ください。

 

<筆者の解答>

f:id:stchopin:20220407144700p:plain