ちょぴん先生の数学部屋

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平成の京大文系後期数学 -2001年-

このシリーズでは、平成の京大文系数学の後期入試の問題を1年ずつ遡って解いていきます。

 

原則、文系ユニークの問題のみ解きますので、理系との共通問題については理系の記事をご覧ください。

理系の記事はこちら↓

平成の京大理系後期数学 -2001年- - ちょぴん先生の数学部屋 (hatenablog.com)

6回目の今回は2001年になります。

 

第1問

 

ベクトルを絡めた三角形の面積の問題です。

 

|u|=1という情報から、u=(1,0)となるような座標を考えて、vの成分を求めてあげる方針でよいでしょう。

 

<筆者の解答>

 

第2問

 

数列に関する問題で、発想力の必要な本セット最難問です。試験場では捨ててしまって問題ないと思います。

 

この問題のきつい所は、1と-1の個数だけが指定されていて、順番が指定されていないことです。順番次第でbkの値がどうにでも変わってしまうわけです。

 

シグマが邪魔なので、それを消すためにbk+1 -bkを調べてak, ak+1の値で場合分けすると1,-1, k+1, -(k+1)となることが分かるのですが、だからと言ってbkの値は把握しきれないので、この方針では行き詰まってしまいました。

 

ということで、今度は逆にシグマを生かす作戦を取り、それでうまくいきました。具体的には、a1~akの中の1の個数をpk, -1の個数をqkとしてあげると、pk+qk=kが成立していて、bkの値はak=1ならpk, ak=-1ならqkとなります。

 

ということで、bkの値は、ak=1ならこれまで登場した「1」の回数に、ak=-1ならこれまで登場した「-1」の回数のマイナス倍になることが分かります。

 

ということで、bkの値は1~m, -(n-m)~-1だと分かります。

 

<筆者の解答>

 

第3問

 

放物線と直線の囲む面積に関する問題です。

 

Pのx座標をtとしてLの方程式を求め、定石どおりに面積計算していきます。途中解と係数の関係や1/6公式を使うと見通しが良くなります。

 

<筆者の解答>

 

第4問

 

理系第3問との共通問題です(差異は(1)の角度表記が度かラジアンかの違いだけ)。

詳しくは理系の記事をご覧ください。

 

第5問

 

確率・期待値の問題です。

 

n回中、取り出す色が1色, 2色, 3色になる確率を計算することになります。

n=1,2のみ例外扱いで、n≧3の場合は余事象をうまく使っていくとよいでしょう。

 

<筆者の解答>